仏教の教えに苦集滅道があります。
苦→生老病死
集→原因
滅→原因を滅する
道→中道つまり八正道を行じる
〖苦〗とはこの世に生まれることから始まって老いて、病気になり、死を迎える。
人生そのものが苦ということです。
これをありのままに冷静に直視することから始まります。
〖集〗とは苦の原因です。
恨み
つらみ
憎しみ
妬み
嫉妬
愚痴
そしり
怒り
貪り
おごり
傲慢
ひがみ
ひねくれ
自己卑下
差別
情欲
など
眼、耳、鼻、舌、身、意(自己保存)に左右され、
自我我欲に溺れ、心が振り回され、自分を見失うことです。
〖滅〗とは心の持ち方、日々の生活において苦に振り回されないような
心境を保つことです。
すなわち、修行することです。
修業といっても滝に打たれたり、1日中壁に向かって瞑想したり
する必要はありません。
苦の原因を作らないよう心掛けることです。
〖道〗とは八正道を行じることです。
正見
物事をありのままに見ることです。
それには、結果には原因があることを知り、
あらゆる先入観、偏見、固定観念を捨てることです。
見たもの聞いたものが本当だとは限りません。
誹謗・中傷・デマに惑わされないようにしましょう。
それは本当なのか慎重に判断しましょう。
正思
正しく考え、思うこと。
正語
嘘をつかないこと。
正命
正しい生活態度。
正精進
正しい努力。
正業
正しい行為。
正念
正しい想念。
正しい定
正しい精神統一。
八正道の根底にあるのは、慈愛の心です。